お家でできる!子どもの姿勢とお口の筋肉を育てる簡単トレーニング

こんにちは!流山市平和台にある小川歯科医院院長の小川です!

「うちの子、気づくとお口がポカンと開いている」
「姿勢が悪くて猫背が気になる」

——そんなお悩みはありませんか?

実はこの2つ、まったく別のことのようでいて、子どもの姿勢とお口の筋肉は深くつながっています。

今回は、ご家庭で今日からできる、姿勢とお口の筋肉を育てる簡単トレーニングをご紹介します。

特別な道具はいりません。親子で楽しみながら続けられる方法ばかりですので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

お子さんの姿勢とお口の筋肉は、乳歯から永久歯に生えかわる大切な時期にぐんぐん育ちます。

この時期の毎日のちょっとした習慣が、数年後のお口の健康を大きく左右すると言っても言い過ぎではありません。

なぜ姿勢とお口の筋肉はつながっているの?

「歯医者さんなのに、どうして姿勢の話?」と思われるかもしれません。

でも、お口まわりの筋肉と全身の姿勢は、実はとても密接な関係にあるのです。

猫背とお口ポカンの意外な関係

人の頭は体重の約1割ほどの重さがあると言われています。

猫背になって頭が前に突き出た姿勢が続くと、あごが下がって口が開きやすくなり、いわゆる「お口ポカン(口唇閉鎖不全
)」の状態を招きやすくなります。

口が開いたままだと、鼻ではなく口で呼吸する「口呼吸」の癖がつきやすくなってしまいます。

逆に、口呼吸で口まわりの筋肉が弱くなると、姿勢を支える力にも影響が出ると考えられています。

つまり、姿勢とお口はお互いに影響し合っているのですね。

舌の正しい位置を知っていますか?

お子さんの舌は今、どこにありますか?

実は、舌の正しい位置は「上あごにぴたっとくっついている状態」です。

この位置に舌があることで、上あごが内側から押し広げられ、歯が並ぶスペースが育っていきます。

ところが、お口ポカンや口呼吸が続くと、舌が下がった「低位舌(ていいぜつ)」という状態になりやすく、あごの発達や歯並びにも影響することがわかっています。

お口の筋肉をしっかり育てることは、きれいな歯並びを育てる土台づくりでもあるのです。

お口の筋肉が育たないとどうなるの?

「お口ポカンくらい、そんなに気にしなくても……」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、放っておくといくつかの心配ごとにつながることがあります。

口呼吸が引き起こすトラブル

鼻には、空気中のほこりやウイルスをフィルターのように取り除き、湿り気を与える大切な働きがあります。

ところが口呼吸になると、この鼻のフィルターを通さずに直接のどへ空気が届くため、風邪をひきやすくなったり、口の中が乾いてむし歯や歯ぐきのトラブルが増えたりしやすくなります。

さらに、いびきや睡眠の質、集中力にも影響することがあると指摘されています。

お子さんの健やかな成長のためにも、鼻でしっかり呼吸できる力を育てたいですね。

「口腔機能発達不全症」という言葉

近年は、食べる・話す・呼吸を助けるといったお口の働きが年齢相応に育っていない状態を「口腔機能発達不全症(こうくうきのうはったつふぜんしょう)」と呼び、歯科でしっかり向き合うようになっています。

硬いものを避ける、食べるのが極端に速い・遅い、いつも口が開いている、といったサインが目安になります(参考:日本歯科医学会「口腔機能発達不全症に関する基本的な考え方」)。

ここで大切なのは、これは歯並びを直接治すものではなく、あくまで「お口の機能を育てる」ことが目的だという点です(参考:日本小児歯科学会からのお知らせ)。

トレーニングと生活習慣の見直しが中心になります。

お子さんのお口、ポカンと開いていないか、ちょっと気にかけてみてくださいね。

お家でできる!簡単トレーニング3つ

ここからが本題です。

ご家庭で気軽にできるトレーニングを3つご紹介します。

どれも道具いらずで、遊びの延長として取り入れられますよ。

1. お口の筋肉を鍛える「あいうべ体操」

口呼吸を鼻呼吸へ改善する体操として広く知られているのが「あいうべ体操」です。

やり方はとてもシンプルで、「あー」と口を大きく開き、「いー」と口を横に大きく広げ、「う
ー」と口を強く前に突き出し、「べー」と舌を思いきり下に出す——この4つを繰り返すだけ。

考案元では、1日30セットを目安に続けることがすすめられています(参考:みらいクリニック「あいうべ体操」)。

最初は少し疲れるので、朝・昼・晩に分けて10回ずつでも大丈夫。

声を出さずに口の形だけ大きく動かすのがコツです。

2. 姿勢を整える「足の裏ぺったん」

食事のときの姿勢も、お口の筋肉を育てる大切なポイントです。

イスに座ったとき、足がぶらぶらしていませんか?

足の裏が床(または足台)にぺったんとつくと、体が安定して、しっかり噛む力が出ます。

テーブルとイスの高さを見直し、足がつかない場合は足台を置いてあげましょう。

背すじをすっと伸ばして「グー1つ分」おなかとテーブルをあけるのが目安です。

3. よく噛んで食べる習慣

やわらかい物ばかりでなく、少し歯ごたえのある食材を取り入れて、しっかり噛む機会を増やしてあげましょう。

よく噛むことは、あごやお口まわりの筋肉を育て、唾液をたくさん出してむし歯予防にもつながります。

「ひと口30回」を合言葉に、家族みんなでよく噛むことを楽しんでみてくださいね。

トレーニングを続けるコツ

どんなに良いトレーニングも、続かなければ効果は出にくいもの。

楽しく習慣化する工夫が何より大切です。

遊び感覚で、親子いっしょに

「あいうべ体操」は、お子さんひとりでやるより、お家の方が一緒に変な顔をして笑い合いながらやると長続きします。

歯みがきの後、お風呂の中など、毎日の習慣とセットにすると忘れにくくなりますよ。

カレンダーにシールを貼って「できたね!」と褒めてあげるのも効果的です。

効果はすぐには表れませんが、毎日の小さな積み重ねが、お子さんのお口と姿勢をしっかり育てていきます。

お子さんのお口ポカンや姿勢、歯並びが気になったら、どうぞお気軽に小川歯科医院にご相談ください。

お子さん一人ひとりの成長に合わせて、ご家庭での取り組み方を一緒に考えていきます。

流山市平和台で、お子さんの健やかなお口の育ちをスタッフ一同、心から応援しています。

まずはお子さんの「今」の状態を知ることから始めてみませんか?

ご来院を心よりお待ちしております!